審美治療とは
「口元は、着飾った服よりも整えた髪型よりも、人の目・第一印象に強い影響を与える」といわれています。「歯や口元をきれいにしたい」という患者さまに対し、歯の色や形、大きさなどを整えるための選択肢のひとつです。
ご希望の方には主に、詰め物や被せ物に白いセラミックなどをご提案します。保険診療でのご対応も可能ですが、自由診療ではより幅広いメニューをご利用できます。
審美治療の種類
オールセラミックス（詰め物・クラウン）
天然の歯に近い透明感や、生体親和性に優れ、歯ぐきにも優しく、細菌の繁殖もほとんどありません。
プラスチックと違い、変色が少なく、金属アレルギーの心配もありません。
天然の歯より硬い素材のため、周囲の歯や噛み合う歯を痛める場合があります。
メリット
自然に近い透明感・色調。金属を使わないため歯肉との境目が美しく見えやすい。
アレルギーが比較的少なく、歯髄への刺激が少ない素材もある。
金属クラックの心配が少ない。
デメリット
一部のケースでは破折リスクがある（特に強い咬合力・広い補てんの場合）。
PFMに比べ耐久性が若干低いと感じる場面もある場合がある。
価格が自費となることが多い。
| 治療回数・通院期間 | 治療回数：2～3回程度 通院期間：1〜3週間程度 |
|---|---|
| 費用（税込） | 詰め物：55,000円〜66,000円 クラウン：110,000～143,000円 |
セラミックスメタルボンドクラウン
強度や審美性を考えてつくられます。
プラスチックと違い、変色や細菌の繁殖も少ない素材です。
表面はセラミックですが、裏側が金属なので気になる場合があります。
メリット
金属下地の強度があり、奥歯など力のかかる部位にも適用しやすい。
見た目は比較的自然で、耐久性の面でも安定していることが多い。
デメリット
歯肉縁や境目が黒づくことがある（長年の経過で金属が露出する場合）。
全部をオールセラミックに比べ透明感はやや劣ることがある。
金属アレルギーが心配な場合は選択肢を検討する必要がある。
| 治療回数・通院期間 | 治療回数：2～4回程度 通院期間：2～4週間程度 |
|---|---|
| 費用（税込） | 77,000円～165,000円 |
セラミックスラミネートベニア
歯を削る量が少なく、色合い、形を審美的な歯にできます。
噛み合わせによっては適さない場合もありますので、診査が必要です。
メリット
歯を最小限削るだけで前面の色・形を大きく改善できる。審美性が非常に高い。
周囲の歯への影響が少なく、比較的前向きに適用しやすい。
デメリット
脆い性質があるため、強い力がかかる前歯部以外には適さないことがある。
審美のためには正確な型取り・仮歯・色合わせが重要。
| 治療回数・通院期間 | 治療回数：2～4回程度 通院期間：2〜4週間程度 |
|---|---|
| 費用（税込） | 110,000円～143,000円 |
ハイブリッドセラミックス（詰め物・クラウン）
金属の詰め物と違い、歯と一体化させる接着技術により治療します。
歯に近い堅さ、粘りを持ちながら、樹脂よりも変色しにくい審美的な治療が可能です。
オールセラミックやジルコニアには審美性で劣ることに注意が必要です。
噛み合わせが強いところや歯ぎしり・食いしばりで強い力が加わるところには使用できない場合があります。
メリット
セラミックとレジンの中間的性質で、割れにくさ・加工のしやすさのバランスが取れていることがある。
調整などが比較的容易な場合が多い。
デメリット
長期の耐久性や色安定性は、純粋なセラミックに比べて劣る場合がある。
| 治療回数・通院期間 | 治療回数：2～3回程度 通院期間：2〜4週間程度 |
|---|---|
| 費用（税込） | 44,000〜77,000円 |
ホワイトニング
お口の型取りをして、専用のマウスピースをつくりホワイトニングジェルを作用させます。
メリット
歯を削らずに色を改善でき、比較的低侵襲。
自然な明るさを得やすい。
デメリット
効果は個人差が大きく、色の限界もある（人工物には効果なし）。
知覚過敏が一時的に生じることがある。喫煙・飲食習慣で再着色しやすい。
すでにクラウン・ベニアがある歯には影響しない。
| 治療回数・通院期間 |
【ホームホワイトニング】 ・治療回数：2～3週間、毎日数十分程度の使用。 ・通院期間：2〜4週間程度 |
|---|---|
| 費用（税込） |
・ホームホワイトニング：33,000円 ※マウスピース＋薬剤2本込み ※追加の薬剤は1本あたり2,200円 |
