小児歯科pediatric

当院の小児歯科治療

歯の健康を長く守るためには、子どもの頃からの取り組みが重要です。年齢別に、適切なアドバイス・処置を行っていきます。 まずは、予防の楽しさ・快適さを、お子さまの治療を通じてご家族皆さまに知っていただけるよう、丁寧に取り組んでおります。
お子さまが歯科医院に対して、「嫌だ」「怖い」という気持ちにならないよう、無理に治療することはありませんので、保護者の方は安心してお子さまをお連れください。
当院の小児歯科では、以下の歯科治療を行っています。

  • むし歯・歯ぐきのチェック
  • フッ素塗布
  • シーラント(歯の溝を樹脂で埋める処置)
  • クリーニング
  • 保護者の方への歯磨き法の伝授や生活アドバイス

年代別の小児歯科

妊娠中の方へ

妊娠中の方へ
妊娠2カ月ごろから「つわり」が始まります。すると、口内の奥までの歯磨きが困難となり、特に大臼歯部でプラークが多く蓄積してしまいます。また、妊娠維持のために胎盤からの女性ホルモン分泌量が増加し、歯周組織中の同ホルモン濃度も上がってくると、通常の人よりも歯肉に炎症を起こしやすくなります。
妊娠中の方が少しずつ何度も食事を摂るのはよくあることですが、これは口中のpHが酸性の状態が長くなることにつながり(脱灰時間の延長)、むし歯ができやすい状態が続きます。このような理由から、妊婦さんはむし歯も歯周病も、一般の人より進行が早くなっていきます。
そのため、妊娠中の口腔衛生対策が重要です。

0歳からの予防

0歳からの予防
口内の細菌は、母から子へと感染します。(ただし、出産時に産道から感染するわけではありません)
生後19~31カ月の間に、母子のスキンシップ、たとえば食事時に同じスプーンを使って食べさせるなどの行為によって、垂直感染してしまうことです。
歯が生える時期になったら、母子感染の注意が必要です。

授乳習慣や間食習慣に注意

おやつは、砂糖が少なく、口の中にとどまる時間が少ないものがおすすめです。チョコレートやキャラメル、ジュースよりも果物や野菜を使ったデザート、お茶や牛乳がよいでしょう。回数は1日2回までとします。
また、おやつを食べた後は、すぐに口をゆすいで歯磨きをするようにしましょう。

楽しく仕上げ磨きをしよう

幼児期には、親子で楽しみながら歯磨きをし、食後の歯磨きを習慣づけることが大切です。
また、保護者による仕上げ磨きが大変重要になります。奥歯の噛み合わせの部分は特に注意し、磨きにくい歯と歯の間はデンタルフロス(糸ようじ)を利用するなど工夫をしましょう。

5歳以降のむし歯予防について

5歳以降のむし歯予防について
永久歯は5歳前後から生え始め、その後むし歯は急速に増えます。
永久歯が生えそろう12歳までに、むし歯を予防することが重要です。
  • 乳歯のむし歯の治療をしよう
    乳歯のむし歯からはたくさんのミュータンス菌が唾液中に放出されます。このような状態のときに永久歯が生えてくると、むし歯になりやすくなります。
    生え変わるからと、放っておかずに治療しておきましょう。
  • 甘いものを摂り過ぎない
    砂糖はほかの糖よりもむし歯の原因になりやすいことをきちんと教え、間食の内容や回数を自分で正しく決められるようにしましょう。
  • 正しい歯磨き方法を身につけよう
    幼児期と学齢期には、もっともきれいに汚れが落ちる「スクラッビング法」がおすすめです。あわせてデンタルフロスを上手に利用することも習慣づけましょう。
  • 定期的に歯科検診を受けよう
    歯科検診では、口の中のむし歯菌の状態がわかります。学校やかかりつけの歯科医院で定期的に検診を受け、むし歯予防のための指導やアドバイスをしてもらいましょう。

初めての永久歯、6歳臼歯を守ろう

初めての永久歯、6歳臼歯を守ろう
「第一大臼歯」、いわゆる6歳臼歯といって、6歳頃になると最初に顔を出す永久歯があります。乳歯の奥歯のさらに奥に生える歯で、噛むことの中心をにない、上下の噛み合わせの基準ともなる大切な歯です。
奥に生えるので最初は気が付きにくく、歯ブラシも届きにくいので、歯と歯の間や噛み合わせ面の深い溝に食べかすが入りやすく、むし歯になりやすい歯です。
大事な6歳臼歯をむし歯から守るためには、本人と保護者、歯科医の三者による協力が必要です。

12歳以降の予防・治療について

12歳以降の予防・治療について
永久歯が生えそろい、自分でケアできるようになる中高生は、大人と同様にむし歯・歯周病の予防に取り組むことが重要になります。

お子さまの矯正治療について

お子さまの矯正治療について
お子さまの矯正(小児矯正)は、ヨーロッパをはじめ欧米では古くから取り入れられている治療方法です。
小児矯正は、顎の骨のバランスや大きさを整える1期治療(骨格矯正)と歯の位置を整える2期治療(歯列矯正)からなる2段階治療です。特に1期治療は、顎の骨がまだ柔らかく、これから成長していくお子さまだからこそできる治療です。
これにより、なるべく大人の歯を抜かずに歯並びを整えることができます。さらに、1期治療で顎の骨を整え大人の歯がきちんと並ぶ土台ができるため、2期治療そのものが必要ない場合もありますし、多くの場合、部分的な歯列矯正で済んでいます。
また、矯正器具の色を自由に選んでもらったり、目立ちにくい矯正装置などを用意したりし、楽しみながら歯並びの治療を受けられるように心がけています。

小児矯正の治療時期の目安

1期治療(骨格矯正)……3歳~12歳
2期治療(歯列矯正)……10歳~成人
※理想的な治療開始時期は歯並びの問題によって大きく異なります。

「拡大床」について

「拡大床」とは、小児矯正のひとつであり、歯列の幅・スペースを広げるという矯正方法です。
永久歯が生え歯列が整うよう導きます。

メリット

成長期を利用して、顎のバランスを整えることができる

将来的に抜歯や大掛かりな矯正を避けられる場合がある

永久歯が正しい位置に生えやすくなる

発音や噛み合わせの改善が期待できる

見た目に対するコンプレックスを軽減できる

デメリット

成長に合わせて長期的な通院が必要になる

装置の取り外しやお手入れなど、本人の協力が欠かせない

状況によっては2期治療(本格矯正)が必要になる場合がある

装置の違和感や痛みを感じることがある。

治療回数・通院期間 【1期治療】
治療回数:1年半〜3年程度
通院期間:月1回程度

【2期治療】※必要に応じて
治療回数:2年〜3年程度
通院期間:月1回程度
費用(税込) 385,000円(1期治療)
65,000円〜385,000円(2期治療)
※2期治療は必要に応じて

048-887-6480

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